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思想・哲学・社会

【書評】山口周「武器になる哲学」は哲学に興味を持てる最高の本

従来の哲学書は初学者には分かりにくい

僕自身、哲学の入門書をオススメされ読んでみたものの「なんじゃこりゃ。分かるような分からないような・・」ともやもやした記憶があります。

そんな中、登場したのが山口周氏の「武器になる哲学

この記事では、そんな「武器になる哲学」の魅力をお伝えしたいと思います。

 

「武器になる哲学」の魅力

こんなに分かりやすく、しかも実践的で、哲学に興味の持てる本は今までにあったでしょうか?

なぜここまで「武器になる哲学」が今までの哲学書と違うのか見ていきましょう。

 

「武器になる哲学」の著者山口周氏

その理由の一つは著者である山口周氏。

この「武器になる哲学」は、哲学の専門家ではなくコンサルティングファームなどで実践的に哲学的思考を取り入れてきた山口氏だからこそ書ける本。

山口周氏の前著「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」も素晴らしく、日本の旧態依然とした体制や考え方にメスを入れる内容でした。

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山口氏は、日本の起業家・著名人ひいては世界の富豪などが言っていることや行ってきたことを理路整然と体系立てて説明するのが上手い。

本書の中でも堀江貴文氏の「多動力」が取り上げられていますが、堀江氏と言っていることは似ているようですが、それに対して学術的な考え方を援用しているので非常に説得力がある。

経験で語るのも大事ですが、そこに学術的に論拠があると余計納得感が増すんですよね。

実は山口周氏は、学部では哲学専攻、大学院では美学美術史専攻。

そして電通、ボストン・コンサルティング・グループを経て現在は人材コンサルティングに身を置きます。

だからこそ哲学やアートを実践的に用いることの重要性についてここまで深く語ることができるのでしょう。

 

哲学を時間軸で考えない

「武器になる哲学」では、哲学を時間軸で考えません。

従来の哲学書は、必ずと言っていいほど古代ギリシャ時代のソクラテスあたりからはじまり、プラトン、アリストテレスと続いていく。

正直、この構図が物凄くつまらない。哲学の挫折を生んでしまっているのです。

古い時代に出てくる命題は、現代を生きる我々からすると当たり前の事実ばかりで、面白みも新たな発見もありません。

本来はそこに至った思考のプロセスに焦点があてられるべきなのですが、入門書ともなるとプロセスに関して深堀りしたものは少なく、命題と回答だけ提示されても「当たり前じゃん」となってしまう。

そこで時間軸で分けるのではなく、実践できる分野「人」「組織」「社会」「思考」の4つで切り分けて論じられています。

無論、著名な全ての哲学者を取り上げるのではなく、実践的な教訓やフレームが導き出せるかで選出されているのでムダがありません。

 

WhatではなくHowに重きを置いている

従来の哲学書は、どんな命題に対してどんな答えが導き出されたかというWhatに重きを置いています。

しかし、先ほども述べた通りWhatは現代においては自明なことも多く退屈です。

本来はそれを導いたプロセスと、なぜそのように考えたかの背景を学ぶ必要があるのです。

そこで、「武器になる哲学」ではWhatではなくHowに重きを置いた文章構成になっているのです。

 

哲学以外の分野も網羅している

「武器になる哲学」では、主軸を哲学に置きつつも、哲学以外の分野も網羅しています。

「それじゃあ哲学書じゃないではないか!」という批判があるかもしれませんが、哲学とはそもそも様々な学問に根付くものであり、古くの哲学者は数学者でもあり物理学者でもあり天文学者でもあったように、全ての学問の土台になるものです。

歴史的には生物学的発見と考えられているものも、哲学を考える上では非常に重要な道しるべなのです。

 

まとめ

学術的な知見もあり、様々なキャリアを積んできた山口周氏だからこそ書ける「武器になる哲学」

メモ

・哲学を時間軸で考えない

・WhatではなくHowに重きを置いている

・哲学以外の分野も網羅している

とにかく今まで哲学書を読んで挫折してきた人もこの「武器になる哲学」を読めば必ず哲学について実践的に用いられるようになり、興味が湧くこと間違いありません。

是非読んでみてください!

 

 

ABOUT ME
ウマたん
元アウトドア店員で旅・本・映画などが大好き。とにかく好きなことを発信しています。アウトドアブランドはKEENとミステリーランチが特に好き。 デジタル特化のブログ「統計ラボ」も運営しています。