目次
アウトドアウェアが劣化する主な原因
アウトドアウェアが劣化する原因は、大きく分けて以下の5つがあります。
加水分解
加水分解とは、物質が水と反応して分解される現象のこと。
特に、シームテープや止水ジップなど、加水分解が起こりやすい箇所が存在します。
さらに加水分解の原因には、雨や汗だけでなく空気中の水分も含まれ、悲しいことに一度加水分解が始まるとストップさせることはできません。
ポリウレタンやポリエステルなどの素材は、加水分解しやすいので注意が必要です！
紫外線
紫外線は、物質の分子構造を破壊し、劣化を促進させます。
紫外線による劣化は、生地の色褪せや強度低下、変色などを引き起こします。
また、紫外線は、生地の撥水性を低下させる原因にもなります。
そのため、長期間紫外線にさらされたウェアは、防水性能が低下し、雨や雪を浸透させてしまう可能性があります。
特に、ナイロンやポリエステルなどの素材は、紫外線に弱いため要注意です。
物理的な圧力や傷
摩擦や引っ張り、衝撃など、物理的な圧力や傷も、ウェアの劣化を早めます。
物理的な圧力や傷は、生地の破れや穴あき、擦り切れなどを引き起こします。
また、ウェアの縫い目やジッパーなどの部分も、物理的な圧力によって劣化しやすいため、注意が必要です。
微生物
カビや細菌などの微生物は、ウェアを分解し、劣化させます。
微生物による劣化は、生地にシミや変色、臭いを発生させます。
また、微生物は、ウェアの強度を低下させる原因にもなります。
そのため、湿気の多い場所にウェアを保管すると、劣化が早まる可能性があります。
接着剤の劣化
ウェアの各部位を接着している接着剤も、経年劣化によって剥がれてしまうことがあります。
接着剤の劣化は、生地の剥がれや、剥がれやすくなる原因となります。
また、接着剤が劣化すると、ウェアの防水性や防風性が低下する可能性があります。
劣化の種類ごとの対策
上記のような原因でウェアは劣化してしまいますが、もちろん対策もあります！
一気に箇条書きで紹介していきます！
加水分解対策
- 使用後は、汚れを落としてしっかりと乾燥させる
- 湿気の少ない風通しの良い場所で保管する
- 乾燥剤を使用する
- ポリウレタンコーティングやウレタン系のフィルムを使用しているウェアを避け、加水分解しにくいゴアテックス素材のウェアを選ぶ
- モンベルの「ドライストレージバッグ」のような水蒸気や湿気を通しにくい素材でできた保存袋を使用し、シリカゲルの7倍の吸湿性を持つ乾燥剤を併せて使う
紫外線対策
- 保管時に直射日光を避ける
- 紫外線をカットするカバーを使用する
- UVカット加工が施されたウェアを選ぶ
物理的な圧力や傷対策
- 丁寧な取り扱いを心がける
- 保管時も圧迫しないように注意する
- 耐久性の高い素材のウェアを選ぶ
微生物対策
- 使用後に泥や汚れを落とし、乾燥させる
- 通気性の良い場所で保管する
- 定期的にメンテナンスを行う
- 抗菌防臭加工が施されたウェアを選ぶ
接着剤の劣化対策
- 登山靴の場合、アッパーとソールを逆方向に引っ張り、接合面に空洞がないか定期的にチェックする
- ソールを指で押し込んで、凹みが戻らなければ買い替え時期
- 高温多湿の場所を避け、風通しの良い場所で保管する
耐久性に優れたアウトドアウェアの紹介
ではここからは、ウマブロで紹介してきた耐久性に優れたウェアを紹介していきます！
ミレー「ティフォンタフストレッチジャケット」
30,000mmの高い耐水圧と40,000g/m2/24hの透湿性を両立した「ティフォンタフII」素材を採用したウェアです。
フード・肩・腕・腰回りには耐摩耗性と耐久性を強化した補強素材を使用し、激しい動きや自然との接触にも対応します！
裏地のトリコットはサラッとした肌触りで、適度なストレッチを備えた表地はストレスの少ない着心地。
ヘルメット着用に対応したワイヤー入り立体裁断や、フード内側へのクイック＆イージー収納システムなど、多機能なフードも魅力です！
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ティフォンタフストレッチジャケットについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください！
ノースフェイス「スワローテイルフーディ」
ノースフェイスのスワローテイルフーディは、160gと非常に軽量で、フード内ポケットにコンパクトに収納可能です！
右側のハンドポケット内にはメッシュポケットがあり、通気性と保温性を調整できます。
裏地前側にはメッシュ素材が施され、汗ばんでも生地が体にまとわりつきません！
裾や袖口、首回りはドローコードで絞ることができ、外気を遮断して体温を維持しやすいため、インナーを工夫することで冬のアウトドアでも活用できます！
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ノースフェイス「ジップインマグネファイヤーフライマウンテンパーカ」
ジップインマグネファイヤーフライマウンテンパーカは、耐久性のあるコーデュラナイロンと難燃性を持つアクリル素材の混紡生地を使用し、火の粉がついても瞬時に消火する機能を持つため、アウトドアシーンでも安全です！
また、「ジップインマグネシステム」により他のジャケットと連結可能で、気温の変化に対応できます！
前部分には大小のポケットが複数配置されており、収納力も抜群。
シンプルなデザインでナチュラルな風合いなので、普段着としても使いやすいのが特徴です！
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ジップインマグネファイヤーフライマウンテンパーカについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください！
ノースフェイス「FLドリズルジャケット」
FLドリズルジャケットは、ノースフェイスが独自開発した防水透湿素材”FUTURELIGHT™”を採用しており、高い防水性と他の透湿素材の20倍の通気性を誇ります！
ミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねるナノスピニング製法でシート状にしたもので、薄さとしなやかさ、高レベルなストレッチ性を実現。
フロントのダブルフラップ仕様や縫い目のシート加工、フードと袖口の絞りなど、防水性を高めるための工夫も満載です。
Lサイズで450gと軽量で、コンパクトに収納できるスタッフサックも付属しています！
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アウトドアウェアの劣化の原因 耐久性に優れたウェア まとめ
今回は、アウトドアウェアが劣化する原因と対策について解説しました！
アウトドアウェアの劣化には、加水分解、紫外線、物理的な圧力や傷、微生物、接着剤の劣化など様々な原因があります。
劣化の種類ごとに適切な対策を講じることで、ウェアの寿命を延ばすことができます。
今回の内容を参考に、ぜひアウトドアウェアを長く愛用してください！
ウェアの素材や機能について解説した記事もあるので、こちらもぜひご覧ください！
