こんにちは!元アウトドア店員のウマたん(@umatan_ushitan)です!
アウトドアショップで働いていると、
という話をよく聞きます。
正直、
”滑らない!”
”グリップ力最高!”
と謳った靴が多すぎるんですよねー!
滑らないというのはある意味嘘ではありません。
ただ、お客さんの求めている”滑らない”とは違うことが多いんです。
”山登りなどで滑らない”
”濡れた路面で滑らない”
”凍った路面・積雪地帯で滑らない”
は機能が違うのでそこを間違えて使用してしまうと、
「滑らないと言われたのに滑るんですけど!」
となってしまいます。
そこで、この記事では元アウトドア店員として、滑らないのメカニズム・勘違いをお話した後に、オススメの靴を紹介していきます。
目次
「滑らない」と謳ったシューズがなぜ滑るのか(濡れた路面の場合)
一番よくあるのが、トレッキングシューズを雨の日、街で履いていたらめちゃくちゃ滑ったというもの。
これ実は結構当たり前だったりするんです(濡れた路面で滑りにくいように工夫されたトレッキングシューズもあります)。
トレッキングシューズは、山のゴツゴツしていて足場の悪い場所でいかにグリップ力を発揮し、滑りにくく疲れにくい歩行をサポートできるかがキモになっています。
そのため、街の平らな路面での歩行は前提とされていないことが多いのです。
ゴツゴツした路面でグリップ力を発揮するために、トレッキングシューズはアウトソールがゴツゴツしています。
アウトソールのゴツゴツをラグと呼ぶのですが、ラグパターンが複雑でかつラグが深いものが多い。
そうすることで、足のゴツゴツと靴のゴツゴツが噛み合い滑らないようになっているのです。
そうなんです!そもそも滑るというのは摩擦が少なくてツルっと滑ってしまうというもの。
だから、平らなソールとゴツゴツした路面では接地面積が小さく、摩擦が少なくなり滑りやすくなってしまうのです。
だから山ではゴツゴツのアウトソールで上手くゴツゴツ面を噛むように設計されたトレッキングシューズを履くべきなのです。
ここまでは、なんだよそんなの分かりきったことじゃないか!という感じかもしれません。
・・・・
そう、トレッキングシューズはアウトソールがゴツゴツなので平らな路面で使うと接地面積が小さく・・・
滑りやすくなってしまうのです!!
まさに山でスニーカーを使うのと同じような状況!
これが意外と落とし穴なんです。
だからなんでもかんでもトレッキングシューズは滑りにくいと信じて街で使うと、あれ?なんでこんなに滑るんだ!?となってしまうわけです。
接地面積が小さいほど滑りやすくなるということを覚えておいてください。
トレッキングシューズを街で使うのは山でスニーカーを使うのと一緒
雨などで濡れた路面でも滑らないシューズ・トレッキングシューズ|メレル、KEEN、ノースフェイス
さてそれでは、街ではどんな靴を履くべきなのでしょうか?
なるべく接地面が多い平らなアウトソールの靴を履くべきでしょう。
素材によって摩擦係数が違うのでできるだけ摩擦係数の高いラバーグリップなどを使った靴の方が滑りにくいです。
また、メーカーによっては特別なスタッドレスタイヤのようなサイピングという切れ込みを施した靴が存在するのでそちらを使ってみるのも1つの手ですね。
思いつく滑らない靴を挙げていきます!
メレル カメレオン5
(2025/01/21 10:45:33時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 17800 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
こちらのカメレオン(メレル)は当時滑りやすすぎると多くの批判を受け、そこから改良を重ねて今の滑りにくいソールが誕生しました。
アウトソールにはサイピングと呼ばれる細かい切れ込みが入っておりスタッドレスタイヤと同じ要領で滑りにくくなっています。
滑りにくい靴が欲しい場合はカメレオンを購入しましょう!
カメレオンシリーズはこちらの記事でまとめていますので合わせて見てみてください!
KEEN ジャスパー
(2025/01/21 20:23:24時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 11800 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
キーンのジャスパーは大人気コンフォートシューズ。
トレッキングシューズではなく、街歩きも前提としたコンフォートシューズなので、アウトソールの接地面が広く、他のトレッキングシューズと比べて滑りにくいです。
カラーも豊富で、普段使いからキャンプ・フェスまで重宝されているアウトドア界の大人気シューズです。
ジャスパーに関してはこちらの記事でまとめています。
KEEN ハウザー
(2025/01/21 10:45:34時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 8000 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
キーンの冬用コンフォートシューズ「ハウザー」!
非常に軽くて暖かくてそして滑りにくい!
摩耗に強くさらにグリップ力も抜群なノンマーキングラバーソールを用いています。
濡れた路面など足場が悪いところでもグリップ力を発揮し滑りにくいのは嬉しいですよね!
ハウザーについて詳しくは以下の記事にまとめています!
ノースフェイス トラバースベロシティニットWP
(2025/01/21 10:45:35時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 14000 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
ノースフェイスの展開する最強コンフォートシューズ「トラバースベロシティニットWP」!
ニットアッパーなのにも関わらず防水性を持っているという素晴らしさ!
そしてアウトソールはビブラムソール搭載なのでグリップ力が高く滑りにくくなっています!
ノースフェイスのトラバースベロシティニットWPについては、詳しくは以下の記事にまとめています!
「滑らない」と謳ったシューズがなぜ滑るのか(凍った路面の場合)
さてさて、濡れた路面で滑らない靴は分かりました。
しかし・・・さらに問題が生じるのが、凍った路面!
凍った路面では普段滑りにくいと謳った靴もパフォーマンスが下がり滑りやすくなってしまうことがあります。
雪面だと接地面の温度は氷点下。ソールが硬化し、普段のパフォーマンスが発揮できないことがしばしば。
だから滑らないはずのシューズでもあれ?となることがあります。
普通のトレッキングシューズなんて、凍った路面に使ったらもうツルンツルンですよ!笑
凍った路面でも滑らないシューズ・トレッキングシューズ|メレル、ノースフェイス
そこで、雪面では硬化しないような特別な加工がしてある靴を履くのがオススメです。
もちろん先ほどご紹介した靴も滑らないのですが・・・やはり本気で滑らない靴を選ぶなら特殊な加工がされている靴を選ぶのが吉ですよね!
そこでここではそんな特殊な加工がされている靴をいくつか紹介しておきたいと思います。
メレル ジャングルモックコールドパックアイスプラス
(2025/01/21 10:45:36時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 16500 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
これこれ!最強のウィンターシューズ!最強に滑らないシューズ!
メレルのコールドパックアイスプラスシリーズです。
ビブラム社が作り上げた、凍った路面で最大のグリップ力を発揮する画期的なアウトソール”アークティックグリップ”を搭載しています。
ここではジャングルモックだけ取り上げますが、他にもトレッキングシューズなどいくつかのタイプに導入されています。
是非、騙されたと思って試してみてください!本当に滑らないから!
アークティックグリップに関してはこちらの記事で詳しくまとめているので合わせて見てみてください!
ノースフェイス スノーショット6
(2025/01/21 21:22:36時点 Amazon調べ-詳細)
【価格】 | 15500 |
---|---|
【滑らない度】 | |
【オススメ度】 |
やはり冬のシューズと言えば、ノースフェイスが強いですねー!
こちらのスノーショットは、雪面でもパフォーマンスが衰えないような特殊な素材を使ったアウトソールになっています。
とは言え、さきほどのメレルアイスプラスほどのグリップ力はありません。
しかし、こちらでも十分適応可能です。暖かいし防水だし軽いし、それでもって安い!
スノーショットに関してはこちらの記事でまとめています!
以下の動画でも解説しています!
雨や雪の日でも滑らないシューズ・トレッキングシューズに関するよくある質問
滑らないはずなのに滑る・・・
そこにはいくつかの罠がありました。
そこで、よくある質問と共にポイントをまとめたいと思います!
Q.グリップ力が高いはずの靴が濡れた路面で滑るのはなぜ?
Q.雪でも滑らない靴はどうやって見つけられますか?
Q.本当に全く滑らない靴ってあるんですか?
・トレッキングシューズはタウンユースで使うと逆に滑りやすいことが多い
・雨の日は接地面が広い靴かサイピング加工された靴を使う
・冬は硬化しないアウトソールの靴を使う
これらのことを意外と知らず、トレッキングシューズは滑りにくいもの!と勘違いしタウンユースで履いている人が多いので注意しましょう!
雨や雪の日でも滑らないシューズ・トレッキングシューズの選び方
というわけで、雨や雪の日でも滑らないシューズ・トレッキングシューズの選び方について紹介してきました!
最後に滑らない靴を選ぶポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください !
1. 摩擦力の高い素材を選ぶ
滑りにくい靴のアウトソールには、摩擦係数が高い素材が使用されています。特に、ラバーグリップや特殊加工された素材は濡れた路面でのグリップ力が抜群です。
例えば、スタッドレスタイヤのように細かい切れ込みが入ったソールは、濡れた路面でも高い摩擦力を発揮します。これにより、滑るリスクを大幅に軽減できます。
2. アウトソールの形状を確認する
靴底の形状も滑りにくさを左右します。
ラグ(凸凹)パターンが深い靴は、滑りやすい場所でもグリップ力を発揮します。
ただし、街中や平らな路面では接地面積が広い平らなアウトソールが適しています。
雨の日の通勤や街歩きには、接地面が多い靴を選ぶと安心です。
一方で、登山やアウトドアではラグパターンが複雑な靴を選ぶと安全性が高まります。
3. 防水性能にも注目
滑りにくい靴を選ぶ際、防水性も重要なポイントです。
雨の日は靴の内部が濡れると不快感が増し、歩行に支障をきたします。
ゴアテックスなどの防水素材を使用した靴は、雨の日でも快適な履き心地を提供します。
特に、縫い目に防水処理が施された靴や、一体型のアッパーデザインを持つ靴は高い防水性能を備えています。
雪が降っても滑りにくい靴はさらに詳しく以下の記事でまとめているので、こちらもぜひご覧ください!